注射によるニキビの治療について
皮膚科で行われているニキビの治療の一つとして注射が挙げられ、美容成分を肌に注入することにより、ニキビを治していくという方法となっております。
クリニックによってどのような方法で実施されているのか異なりますが、一般的に行われている治療はプラセンタ注射です。
女性であれば一度は美容成分であるプラセンタを耳にしたことがあると思いますが、これは英語で胎盤のことを指しており、胎盤そのものを注射するのではなく、細胞分裂を促す成長因子や他の栄養素を抽出したものを指しております。
新たな細胞を作り出すために欠かせない美容成分の一つで、抗酸化作用によってニキビの炎症を抑え、同時に色素沈着を防ぐという作用もあるため、ニキビの治療で用いられているのです。
注射に掛かる費用は皮膚科によって異なるものの、1回当たり2,000円〜5,000円が相場となっているので、莫大な費用が必要となるわけではありません。
もちろん、プラセンタ注射1回で施術が終わるというわけではなく、数回の通院が必要となりますが、初期のニキビの治療に適しておりますし、シミやソバカス、くすみを取り除く効果も期待できるので、美肌の維持に適していると言えます。
基本的にプラセンタ注射に副作用はないと言われておりますが、人から抽出した成分を使用しているため、感染症が引き起こされるリスクがあるのです。
その確率はかなり低く、これまでに引き起こされた感染症も因果関係が分からないというのが事実ですが、注射をし続けるのは人によっては身体に大きな負担が掛かるため、良くない影響が生じるかもしれないと頭に入れておきましょう。
また、あらかじめ専門医から説明があると思われますが、プラセンタ注射の治療を受けた方は、献血ができないというデメリットがあります。
このようなデメリットがあるものの、大部分の人にとっては無視可能なレベルで、ニキビ治療といった美容面だけではなく、肩こりや腰痛といった健康面でも効果が得られるので試す価値はあるかもしれません。
病原体に対するリスクは、使用するプラセンタの種類によって違いが生じているので、事前カウンセリングできちんと医師から説明を受けなければならないのです。
皮膚科によっては抗酸化作用と殺菌作用の両方を持ち合わせたオゾン注射が実施されていることもあり、炎症が引き起こされている患部にオゾンの気体を注入することで症状を和らげられます。
どちらにしても、ニキビに何らかの効き目がある治療であることは間違いないので、選択肢の一つとして施術を考えてみてください。