ニキビの治療のガイドライン

 

ニキビの治療のガイドラインについて

ニキビを治療するために、医療機関を受診するという患者さんは以前は少ないという傾向にあり、これは日本でのニキビ治療が遅れていたということが原因として挙げられます。

 

欧米と比較すると、日本でのニキビ治療は遅れている傾向にあったのですが、このような現状を改善することを目的として2008年に日本皮膚科学会が、安全で効果的な治療を患者さんに提供する「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」を発表しました。

 

ニキビは体質の一つではなく、尋常性ざ瘡と呼ばれる病気の一つであるため、このようなガイドラインが必要であると考えたのでしょう。

 

アメリカのニキビ治療のガイドラインとは異なる点があるものの、「アダパレン外用」「抗菌薬外用」「抗菌薬内服」の3つが強く推奨されているニキビの治療となります。

 

ニキビを治す新しい薬であるアダバレンは、軽度のニキビから炎症を引き起こした重度のニキビまで効果があるので、一般的なニキビ治療として推奨されているのです。

 

医師から詳しい説明があると思われますが、アダバレンだけでニキビを治すのではなく、同時に化粧水や美容液といった化粧品と併用して総合的なスキンケアを行うことで、より症状を和らげられるうと言われております。

 

アダバレンはディフェリンゲルとも呼ばれている薬で、個人によっては何らかの副作用が生じるものの、医師の指示に従って服用することで、ニキビの症状を抑えられるのです。

 

それに、保険適用で処方が受けられるというところも大きなメリットの一つで、必ずしもこの薬が処方されるわけではありませんが、推奨されている治療方法の一つであると説明できます。

 

そして、内服の抗菌薬としては「ビブラマイシン」「ミノマイシン」「ルリッド」、外用の抗菌薬としては「アクアチムクリーム」「ダラシンTゲル」「アクアチムローション」が推奨されているとニキビ治療のガイドラインで発表がありました。

 

これらの薬で治療が無効だと判断した場合は、漢方薬やビタミン剤、成人女性に限ってはジオールの内服も選択肢の一つとなっております。

 

このようなガイドラインが発表されたものの、実際にニキビの治療を行っていくという場合は、皮膚科の専門医と良く相談をしてから治療法を選択しなければなりません。

 

そして、ニキビを治す治療とともに、ニキビを手で触れないように心掛けたり、生活習慣に気を配ったりというように、総合的な目で見ていくことがニキビを治す近道となるのです。


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