ニキビの治療は保険が利くの?
「ニキビの治療を皮膚科で行った場合、保険は利くの?」という質問をされる方がいらっしゃいます。
確かに、健康保険が適用されるかどうかで、全体で掛かる費用は大きく異なりますし、どの程度の負担をしなければならないのかあらかじめ把握しておきたいと考えるのは普通です。
これは皮膚科で行われる治療内容によって大きく異なるものの、10代の思春期の方でも安心して施術を受けられるようにと、保険が適用される治療は日本で行われております。
病院にもよって異なるので、あらかじめ自分が受診する皮膚科のことを調べておかなければなりませんが、基本的には「抗生物質の内服薬と外用薬の処方」「ビタミン剤の処方」「イオウ製剤」「面皰圧出」といった治療は保険が利くのです。
市販薬では購入できないのが皮膚科で処方されている抗生物質で、ニキビの大きな原因である細菌を消滅させて炎症を抑え、赤みを防ぐという効果があります。
薬を服用していると、再発する期間が引き起こされる可能性があるものの、医師の指示に従い用法と用量を守って服用していれば大きな異常が引き起こされるということはありません。
個人のニキビの症状によって、専門医が内服薬を処方するか外用薬を処方するか異なりますが、どちらにしても長期的に服用できるものではないということを頭に入れておく必要があります。
ビタミン剤の処方も保険が利くニキビ治療の一つで、脂質をエネルギーに変えるビタミンB2や、皮脂を抑制する効果があるビタミンB6を摂取し、体質を改善することで少しずつニキビの症状を和らげていくのです。
食生活の乱れが原因でニキビの症状が悪化しているというケースもあるため、ビタミン剤の使用も効果的な治療方法の一つであると言えるでしょう。
面皰圧出と呼ばれる方法も保険が適用されるニキビ治療で、これはニキビの患部にレーザーで穴をあけ、コメドせっしを用いて芯を取り出す施術のことを指します。
自分でニキビの芯を押し出すような治療は症状の悪化に繋がるので非常に危険なのですが、専門医によって行われる面皰圧出であれば、大きな異常は引き起こされないはずです。
以上のような治療が保険適用となっているものの、フォトフェイシャルやイオン導入、ケミカルピーリングやレーザーといった効果的な治療は保険が適用されません。
必ずしも皮膚科で行われる高額の治療でニキビが良くなると言いきれるわけではないので、あらかじめ専門医としっかりと相談することが大事なのです。